仙台で起きた離婚請求事件

Posted by / 2012年4月5日 / Categories: 離婚ガイド / 0 Comments

離婚に関して悩んでいる方は、全国共通でたくさんいらっしゃいます。暴力夫と離婚したいと思っている妻、家事を全くしない妻と別れたい夫、浮気を繰り返す夫と愛人から慰謝料を取って離婚したい妻。

しかし、実際に離婚しようと思ったら、勇気と法的な知識が必要になります。ここでは、仙台のご相談者様から受けた離婚に関する相談をご紹介いたします。

1. 仙台での離婚相談

仙台市にお住まいの相談者には、同じ仙台市に4年前から別居している夫と子ども2人がいます。夫は父の死後、母親が一人で暮らしているのが可哀想で同居したいと言いだし、相談者が同居したくないと言ったため、別々に暮らすことになりました。しかし、お互いに嫌いで別居したわけではなかったので、離婚を考えたことはありませんでした。

ところが先日、夫は別の女性と再婚したいので、離婚してほしいと連絡してきました。そこで、どうしたらいいか分からず、平間法律事務所へ電話したということです。

2. 有責配偶者からの離婚請求

基本的に、離婚原因を作った側(有責配偶者)からの離婚請求は認められません。つまり、浮気夫から離婚したいなんて勝手な事は許されませんよというのが裁判所の立場なのです。

しかし、有責配偶者からの離婚請求でも、①別居が相当期間に及んでいること、②未成熟な子供がいないこと、③相手方配偶者が離婚により精神的・社会的・経済的に極めて過酷な状況におかれないことという要件を満たせば、例外的に離婚が認められるようになりました。(昭和62年9月2日最高裁判決)

この仙台のケースでは、子どもが2人とも小学生であることを考えると②の要件を充たしていないので、別居期間が4年程度であることを考慮しても、夫からの離婚請求は裁判では認められず、妻が同意した場合にしか認められないのです。

3. 離婚は微妙な問題です

上記の説明をしたところ、相談者は落ち着いてこれからの人生を考えることができるような状態になりました。しかし、夫婦の一方が離婚したいと思っているような場合には、法律的には離婚できなくても、復縁することは難しいという現実があります。

経済的なこと、子どものことなど考えることがたくさんで、目をそむけたくなるのも分かります。しかし、これからの人生をどう生きるのがよいか前向きに考えるのも大事な事です。

4. 離婚における問題は平間法律事務所にお任せください

仙台のケースでは、相談者は財産分与や養育費などの経済的な給付を十分に受け、離婚に応じることになりました。当事務所の受けた有責配偶者からの離婚請求事件では、財産分与も考慮した上で、解決金として1000万円~1500万円で和解しています。

平間法律事務所では、全国各地からの相談や依頼を承っております。離婚に関する相談も一人で悩まず、早期にお電話下さい。


  

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