「浮気した旦那を許せない!」と思うのは旦那を愛していれば当然のことです。また、浮気した旦那から「浮気相手と結婚したいから、離婚してほしい」と言われてしまったとしたら・・・。
1. 浮気した旦那と別れたい!
「どこからが浮気か?」という話をよく聞きます。2人で食事したら浮気?手をつないだら?人によってその境界線は異なることでしょう。
しかし、法律では明確に定めていて、不貞行為を離婚事由としています。不貞行為とは、結婚していながら自分の自由意思で配偶者以外の者と性交渉を持つことをいいます。つまり、2人で食事した程度では離婚はできません。なお、浮気も一度だけでは立証するのがなかなか難しいという現実もあります。
また、不貞行為による慰謝料請求は、旦那のみならず共同不法行為者として浮気相手にもすることができます。
2. 浮気した旦那からの離婚請求
浮気が本気になってしまうということも実際に起こり得ることで、浮気した旦那が「浮気相手と結婚したいから、離婚してほしい」と言うことがあります。
それで「分かりました」と判を押して離婚できる夫婦はほとんどいないもので、ほとんどの妻は身勝手な旦那に対して、納得いかない気持ちになることでしょう。
しかし、この場合有責配偶者(浮気した旦那)からの離婚請求は原則的には認められません。「浮気相手と結婚したいから、離婚してほしい」という旦那の身勝手は法律上では保護されないのです。
ただ、浮気した旦那の離婚請求が認められるケースがあります。それは、以下のような場合です。
- 別居状態が相当期間継続していること(約6年以上)
- 未成熟の子どもがいないこと
- 離婚によって、一方が精神的・社会的・経済的に過酷な状態に置かれないこと
これらの条件がある場合に例外的に有責配偶者からの離婚請求を認める判例があります。
つまり逆を言えば、浮気した旦那から離婚を請求することは上の条件を満たさない限り難しいのです。