熟年離婚の原因と離婚

Posted by / 2012年1月2日 / Categories: 離婚ガイド / 0 Comments

近年、50代や60代の熟年離婚がとても増えています。今では熟年離婚をする人は年間に4万件を超えており、離婚全体の20%を占めているのです。もちろん熟年離婚の原因は人によって様々ですが、女性側からの離婚請求が圧倒的に多いようです。

1. 熟年離婚の原因について

熟年離婚の原因を尋ねると、「子どもがみんな成人したから、自分の人生をもう一度歩みたい」とか、「60歳で夫が定年を迎えて、家に一緒にいる時間が増えたから」などという意見が多く見受けられます。つまり、積もり積もった夫への不満が人生の節目で、離婚を決意させるに至ることが多いわけです。

(1) 性格の不一致
熟年離婚の原因で1番多いのは性格の不一致です。子どもに対する考え方、親に対する考え方、妻に対する考え方など根本的に合わない。一緒に暮らせば暮らすほど、合わない点ばかりが目についてしまって、夫が定年で一緒にいる時間が長くなると、耐えられないほどだということです。

(2) セックスレス
日本の夫婦は年間のセックス回数が約45回と、世界で一番少ない国というデータがあります。しかも、世界平均の半分を下回ります。日本人の男性は、家庭のみならず夫婦生活も顧みない傾向が強く、これも熟年離婚の原因の一つです。

(3) DVやモラハラ
「誰のおかげで生活できると思っているんだ!」と何を言っても家庭にお金を入れていることを持ち出して威圧したり、「お前肥ったな!」「しわが多いな!」と女性に対してデリカシーのない発言をし続けたり。

男性にとっては何気なく言っていることでも、思っている以上に人を傷つけていることがあるのです。直接的な暴力はもちろんのこと、言葉の暴力も思っている以上に妻の恨みをかってしまっているものです。

2. 熟年離婚を考えているなら

若年離婚が不貞行為を理由とすることが多いのに比べて、熟年離婚の場合は、性格の不一致を熟年離婚の原因とすることが多くみられ、簡単に決着がつかないことが多いという現実があります。

また、熟年離婚は退職も年金も財産分与の対象となるから財産給付も若年離婚に比べて多くなります。離婚後の生活のためにも、熟年離婚をお考えの方は早期に弁護士に相談されることをお勧め致します。


  

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