不貞とは?

Posted by / 2012年2月1日 / Categories: 離婚Q&A / 0 Comments

不貞とは?

夫婦はお互いに対して貞操義務を負っています。ですから、配偶者以外の人と肉体関係をもってはいけません。これを破ることは、「不貞行為を働いた」ということになり、民法770条1項1号に規定される離婚事由となります。

プラトニックな関係は不貞となる?

Q:夫が久しぶりに再会した初恋の女性とその後も何回か食事をしていている状態はどうでしょう。性的な関係はないようだが、夫が楽しそうに出かけていく。これは不貞と考えていいのでしょうか。

A:いいえ。残念ながら肉体関係がない場合、不貞行為と裁判所で認定されるのは難しいのです。しかしホテルなどの密室で、二人で一夜を明かした場合は、本当に肉体関係がなかったとしても不貞があったとみなされることになります。

不貞による慰謝料請求

夫が別の女性と不倫をして、それが原因で離婚する場合、妻はその不貞に対する精神的苦痛を理由に慰謝料を夫ないし不倫相手の女性に請求することができます。不倫相手も当然に共同不法行為者として、損害賠償責任を負うことになります。

不貞行為による慰謝料については、夫が合意すれば500万円でも600万円でもとることができます。しかし、慰謝料の金額が裁判によって算定される場合には、夫婦の実態(年齢、結婚年数、子供の有無、子供の年齢、生活水準など)や不貞の程度、不貞によって被った夫婦の破綻の実態などを考慮して算定されることになります。

しかし、裁判所で算定される不貞の慰謝料は100万円~200万円が相場です。

配偶者の不貞に気付いたら

不貞を離婚事由として離婚や慰謝料を請求する場合、とても慎重に動かなければなりません。不貞があったことを証明するのは不貞された側ですから、離婚するにしても慰謝料を請求するにしても、不貞の証拠を集めなければなりません。

不貞に気付いた時点で配偶者を問い詰める行為は、相手のガードを固くしてしまい、逆に証拠を見つけられなくなるということもあります。ですから、配偶者の不貞に気付いたら、なるべく早期に弁護士にご相談されることをお勧めします。


  

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